2023年の「このマンガがすごい!」オトコ編で1位となった、「光が死んだ夏」がアニメ化されました。
「光が死んだ夏」は、ホラーサスペンスとして紹介されていますが、一部「BLなのか?」といった声もあがっています。
濃密な関係性や、歪んだ情がみえてくるので、BL作品としてどっちが受けなのか、といった楽しみ方もできる作品となっています。
そこで今回は、「光が死んだ夏はBLなのか?どっちが受けかBLシーンを解説!」として、
- 光とよしきの関係性
- BLシーン
について詳しくまとめました。
「光が死んだ夏」がBL作品なのかどうか、具体的なBLシーンなど知りたい方におすすめの記事となっています。
光が死んだ夏はBLなのか?
光が死んだ夏はBL作品なのか、
結論、「光が死んだ夏」は、BL的解釈が可能なホラーサスペンスと言えるでしょう。
読者の捉え方次第で、BL的な関係性を楽しめますが、明確なBL作品ではありません。
作者自身が意図的にその「曖昧さ」を描写しているからこそ、多くの層に人気が出ている作品になっているのではないでしょうか。
BLかどうかは、ファンや読者の間でも議論されており、その解釈をご紹介していきます。
光が死んだ夏がBL作品な理由①男子同士の濃密な関係性
主人公の「よしき」と、「光(もしくは光のような存在)」との間には、友情を超えた感情や執着、独占欲のような描写がされています。
そのため、読者の間で「恋愛感情に近い」と受け取られる場面が多くあります。
「好き」という言葉のシーンや、距離の近さが通常の友情とは違うと感じさせる演出がちりばめられています。
光が死んだ夏がBL作品な理由② 感情表現や演出が恋愛的
キャラクターの視線、表情、心の声などを見ていくと、恋愛的な緊張感や切なさが含まれています。
そのため、BL的な読解が可能となっているのが実情です。
特に「光」が「よしき」に対して異常なまでに執着するシーンは、歪んだ恋愛関係を思い浮かばずにはいられません。
光が死んだ夏がBL作品な理由③BLファン層から高い支持
実際にBLを好む読者から大きな支持を集めており、「BL的に読める」「BLと呼んでいい」といった声が多数出ています。
2025年7月にアニメ放送されるという発表時には、「BLアニメ」として一部メディアで紹介されたほどでした。
光が死んだ夏がBL作品ではない理由① 作者が「恋愛」と定義していない
作者であるモクモクれん先生は、作品を「BL」と明言しておらず、「ホラーサスペンス作品」として紹介しています。
物語の中心は「恐怖」「喪失」「不穏さ」であり、恋愛描写は直接的には描かれていない点が、BL作品ではない理由のひとつです。
いやらしいエロの描写というよりも、擬音の表現が不気味さを物語っているように感じます。
光が死んだ夏がBL作品ではない理由②感情の焦点が「愛情」ではない
「光」との関係は「愛情」というよりも、「恐怖」や「依存」といったキーワードの描写だと感じませんか?
読者に対して、不安や緊張を与える構図が多いので、典型的なBL作品とは異なる気がします。
また、雑誌や公式媒体では「ホラー」や「サスペンス」として扱われており、「BLマンガ」「BL雑誌」として紹介されることは少ないです。
書店でも、BL棚には陳列されておらず、一般青年漫画・話題作コーナーなどに置かれていることが多いですよ。
光が死んだ夏はどっちが受けかBLシーンを解説!
光が死んだ夏は、典型的なBL作品ではないにしろ、読者の捉え方でBLシーンとして楽しむこともできます。
BLシーンと、そこから派生する、どっちが受け?攻め?について、筆者と読者の考察をまとめました。
光が死んだ夏のBLシーン①よしきが「ずっとお前と一緒にいたい」と感じる場面
よしきが光(のような存在)に依存していく過程が心理描写で描かれています。
「こいつが本物でも偽物でも関係ない、俺は光が必要なんだ」といった独白は、恋愛に近い執着を感じます。
5巻では、「お前と一緒に居ると俺も救われる」といったセリフも発しています。
「失われた誰かを求める執着」と「正体不明な存在との親密な距離感」=歪んだ愛を感じ取り、読者がBLシーンとして捉えているようです。
光が死んだ夏のBLシーン②光がよしきを独占する場面
よしきが他の人と仲良くしようとした際に、光が怒りや異常な嫉妬を見せるシーンがあります。
「君の全部は僕のものだ」といった支配的な姿勢があり、BL作品でよく見られる「ヤンデレ攻め」的な雰囲気を想起させます。
暗がりで押し倒し、覆いかぶさる一場面があるので、どうしてもBL的な読解を誘発してしまいますよね。
性的な描写ではないものの、その先の感情を想像すると、ドキドキして心に残るシーンです。
光が死んだ夏のBLシーン③スキンシップ描写
頭を撫でる、体に触れる、抱きつくなどのスキンシップの描写もみられます。
日常のやり取りの中にさりげなく、親密さを象徴する演出が多く存在しています。
あまり思春期の男性同士がスキンシップすることって少ないですが、光とよしきは違います。
印象的なのが、ヒカルが「俺ん中見せたるわ」と腹部の裂け目をよしきに見せ、手を入れさせるシーンです。
グロさもありますが、いやらしいタブーさもあり、ふたりの異常な親密さを表現しています。

光が死んだ夏はどっちが受け?攻め?
BL好きにとっては、どっちが受けで攻めなのか、気になるところ。
あくまでも筆者と、読者による空想的な解釈です。
よしき | 受け | 精神的に脆さや依存が強く、感情表現も素直。 守られる立場で描かれることが多い。 |
光 | 攻め | 主導権を握る。 感情は見えにくいが、独占欲・支配欲が強く、ヤンデレ攻めの定型に近い。 |
「受け攻め」は原作で明示されているものではありません。
そして作品の取られ方次第では、受けと攻めが逆転する一場面もあります。
一部では、よしきの芯の強さ、挑発的な態度から、攻めの素質があるという意見もあります。
BL同人界隈では、「光(攻め)×よしき(受け)」の構図が主流なこともあって、多数派ではないでしょうか。
読み手によって、切り取る場面によって、解釈が変わってくる点も、この作品の面白さだと感じます。
光が死んだ夏キスシーンはある?
光が死んだ夏にBL要素があるというのならば、キスシーンや告白シーンがあるのかも気になりますよね。
やはり、「ホラーサスペンス作品」に重きを置いているので、キスシーンはありません。
しかし、光がよしきに対して「好きや、めっちゃ好き」と告白する場面は出てきます。
言葉の意味が、友情なのか、それとも違う意味なのかは、実際に読んでみて感じ取ってみてくださいね。
光が死んだ夏はBLなのか?どっちが受けかBLシーンを解説!まとめ
ここまで、「光が死んだ夏はBLなのか?どっちが受けかBLシーンを解説!」について紹介してきました。
作者・モクモクれん先生はBLとは定義していませんが、キャラ同士の関係性を、恋愛として読むかどうかは読者に委ねたいと話しています。
つまり、恋愛とも友情とも取れる曖昧な関係がこの作品の魅力の一部であり、読者への自由度が高い作品となっています。
どっちが受けかは、光が攻めで、よしきが受けの構図が主流です。
作品の後半は、BL要素よりも恐怖、サスペンス的要素が増えてくるので、多くの層が楽しめます!
アニメ化されるので、どういった描写になるのかも楽しみです。
以上、「光が死んだ夏はBLなのか?どっちが受けかBLシーンを解説!」についてお伝えしました。